「ピザのペソでの支払いOK」で波紋?! ― 2007年02月01日 15時09分24秒
AW Sunday, January 28, 2007 (1751 Vol. 35 / No.4)
ある調査によれば、全米の不法移民数は1,100万人と言われ、その80%が中南米出身のヒスパニック、なかでもメキシコ人が60%近い、とのことである。何故、多くのメキシコ人がアメリカに不法に入り込むのか? いろいろ理由があろうが、一番はっきりした問題は、土地続きにありながら、アメリカ・メキシコ間の経済格差があまりにも大きいからだ。メキシコでは(特に地方では)仕事がない、アメリカに行けば、たとえ下層のつらい仕事であっても、職にありつける。一方、アメリカでも、不法ではあるが安価で有益な労働力だ。
先の中間選挙に続いて、2008年の大統領選挙をにらんで、共和党、民主党、両陣営共に、支持率を上げるためのキー・イシューのひとつとして、移民問題にどう取り組むかが大きな課題であろう。移民改革法はヒスパニック系だけでなく、ヒスパニックの拡大を懸念する白人層(とりわけ低所得者層など)・アフリカ系の黒人層で、その行く手を巡り、議論が沸騰しようとしているようだ。
記事にあるピザ・チェイン店の「ピザの代金支払いはペソでOK」のキャンペーンが、単に売り上げを増やしたいだけの店の意図を遥かに越えて、大きな波紋に広がろうとしているのは、このような、絶妙の環境とタイミングに実施されたからに他ならない。この小さな火種が、多くの歴史上の大事件がそうであるように、アメリカの政治・経済・社会、の大きな変化へと発展する可能性を、AWの記事は示唆しているのだろうか。移民問題は今やアメリカだけでなく、世界の多くの国々で問題になっている。私たち日本も例外ではなく、世界中の人が真剣に考えなければならない今世紀の大きな課題であると思わせる小さな記事だ。
ある調査によれば、全米の不法移民数は1,100万人と言われ、その80%が中南米出身のヒスパニック、なかでもメキシコ人が60%近い、とのことである。何故、多くのメキシコ人がアメリカに不法に入り込むのか? いろいろ理由があろうが、一番はっきりした問題は、土地続きにありながら、アメリカ・メキシコ間の経済格差があまりにも大きいからだ。メキシコでは(特に地方では)仕事がない、アメリカに行けば、たとえ下層のつらい仕事であっても、職にありつける。一方、アメリカでも、不法ではあるが安価で有益な労働力だ。
先の中間選挙に続いて、2008年の大統領選挙をにらんで、共和党、民主党、両陣営共に、支持率を上げるためのキー・イシューのひとつとして、移民問題にどう取り組むかが大きな課題であろう。移民改革法はヒスパニック系だけでなく、ヒスパニックの拡大を懸念する白人層(とりわけ低所得者層など)・アフリカ系の黒人層で、その行く手を巡り、議論が沸騰しようとしているようだ。
記事にあるピザ・チェイン店の「ピザの代金支払いはペソでOK」のキャンペーンが、単に売り上げを増やしたいだけの店の意図を遥かに越えて、大きな波紋に広がろうとしているのは、このような、絶妙の環境とタイミングに実施されたからに他ならない。この小さな火種が、多くの歴史上の大事件がそうであるように、アメリカの政治・経済・社会、の大きな変化へと発展する可能性を、AWの記事は示唆しているのだろうか。移民問題は今やアメリカだけでなく、世界の多くの国々で問題になっている。私たち日本も例外ではなく、世界中の人が真剣に考えなければならない今世紀の大きな課題であると思わせる小さな記事だ。
スーパー ボウル と アメフト ワールド カップ ― 2007年02月03日 22時42分41秒
AW Sunday, February 4, 2007 (1752 Vol. 35 / No.5)
今週のAWの1面は SUPER SUNDAY と題して、2月4日(現地時間) 行われるアメリカの最大のスポーツ・イベント SUPER BOWL XLI でいっぱいだ。対戦は Chicago Bears と Indianapolis Colts の間で行われ、例年、街の通りを空っぽにして、冷たいビールと熱いピザで盛り上がる。3面では、ジェット戦闘機、ヘリ、ロボット、最新の情報装備などを含んだ、大統領宣誓式に次ぐ第1級の警備体制が展開すると伝えている。それほどアメリカの幅広い層が熱く燃える。
日本でも1月3日、東京ドームでの Rice Bowl が1階席満員の観衆で盛り上がったばかりだが、夏には大イベントがある。 そう、Super Bowl XLI に続いて見逃せないのが、7月7日(土)から15日(日)まで、川崎市の等々力陸上競技場および川崎球場で開催される、第3回 アメリカン フットボール ワールドカップ 2007 川崎大会だ。本戦出場国は、
・ ヨーロッパ大陸代表:スウェーデン、ドイツ、フランス
・ パン・アメリカ大陸代表:アメリカ
・ アジア・オセアニア大陸代表:韓国
・ 開催国:日本
の6カ国である。日本の第1回大会からの3連覇なるか、アメリカの初制覇なるかが見所である。普段、あまり「アメフト」に関心の薄い方々も、この機会に熱く燃え上がろう!! この夏、川崎は熱い、熱い1週間だ。
今週のAWの1面は SUPER SUNDAY と題して、2月4日(現地時間) 行われるアメリカの最大のスポーツ・イベント SUPER BOWL XLI でいっぱいだ。対戦は Chicago Bears と Indianapolis Colts の間で行われ、例年、街の通りを空っぽにして、冷たいビールと熱いピザで盛り上がる。3面では、ジェット戦闘機、ヘリ、ロボット、最新の情報装備などを含んだ、大統領宣誓式に次ぐ第1級の警備体制が展開すると伝えている。それほどアメリカの幅広い層が熱く燃える。
日本でも1月3日、東京ドームでの Rice Bowl が1階席満員の観衆で盛り上がったばかりだが、夏には大イベントがある。 そう、Super Bowl XLI に続いて見逃せないのが、7月7日(土)から15日(日)まで、川崎市の等々力陸上競技場および川崎球場で開催される、第3回 アメリカン フットボール ワールドカップ 2007 川崎大会だ。本戦出場国は、
・ ヨーロッパ大陸代表:スウェーデン、ドイツ、フランス
・ パン・アメリカ大陸代表:アメリカ
・ アジア・オセアニア大陸代表:韓国
・ 開催国:日本
の6カ国である。日本の第1回大会からの3連覇なるか、アメリカの初制覇なるかが見所である。普段、あまり「アメフト」に関心の薄い方々も、この機会に熱く燃え上がろう!! この夏、川崎は熱い、熱い1週間だ。
「差別」で思い出す二つの映画 ― 2007年02月15日 10時35分35秒
AW Sunday, February 11, 2007 (1752 Vol. 35 / No.6)
「過去から未来へ英語を旅する」では、(特に黒人への)差別表現の、そしてその奥にある差別意識の歴史的考察が書かれている。特に有名な事件としては、「世紀の裁判 (Trial of the Century)」として注目を浴びた、元花形黒人フットボール・プレィアー O. J. シンプソン (O. J. Simpson) 事件があることは、多くの人の記憶に残っていることだろう。
この記事を見てすぐ、二つの優れた映画を思い出した。一つは、 “12 Angry Men” (邦題:12人の怒れる男、写真左)、そして、 “To Kill a Mockingbird” (邦題:アラバマ物語、写真右) である。(“12” はアカデミー賞の4部門にノミネート、 “Mockingbird” は 5つのアカデミー賞、2つのゴールデン・グローブ賞を取っている。) 特に、“12 Angry Men” はアメリカでの学生時代(MBA) 授業の中に、皆(アメリカ人と20%のインターナショナルの学生)で観て、白熱の議論をした思い出がある。
どちらの映画も、
・ マイノリティーの公民権が確立していない時代、でも、つい「昨日」のこと。
・ 被疑者が黒人。被害者が白人。
・ 陪審員全員が白人、そして男性。
など、共通の背景を持っている。人種偏見、裁判制度(特に陪審員制度) に疑問を投げかけたものであると言える。アメリカの抱える問題を提起しつつ、一方では、将来の明るさをも示して終わっている映画だ。今のアメリカはどうだろうか、イラク問題など多くに課題を抱え、将来のトンネルの向こうに明かりを見出しているだろか。
「過去から未来へ英語を旅する」では、(特に黒人への)差別表現の、そしてその奥にある差別意識の歴史的考察が書かれている。特に有名な事件としては、「世紀の裁判 (Trial of the Century)」として注目を浴びた、元花形黒人フットボール・プレィアー O. J. シンプソン (O. J. Simpson) 事件があることは、多くの人の記憶に残っていることだろう。
この記事を見てすぐ、二つの優れた映画を思い出した。一つは、 “12 Angry Men” (邦題:12人の怒れる男、写真左)、そして、 “To Kill a Mockingbird” (邦題:アラバマ物語、写真右) である。(“12” はアカデミー賞の4部門にノミネート、 “Mockingbird” は 5つのアカデミー賞、2つのゴールデン・グローブ賞を取っている。) 特に、“12 Angry Men” はアメリカでの学生時代(MBA) 授業の中に、皆(アメリカ人と20%のインターナショナルの学生)で観て、白熱の議論をした思い出がある。
どちらの映画も、
・ マイノリティーの公民権が確立していない時代、でも、つい「昨日」のこと。
・ 被疑者が黒人。被害者が白人。
・ 陪審員全員が白人、そして男性。
など、共通の背景を持っている。人種偏見、裁判制度(特に陪審員制度) に疑問を投げかけたものであると言える。アメリカの抱える問題を提起しつつ、一方では、将来の明るさをも示して終わっている映画だ。今のアメリカはどうだろうか、イラク問題など多くに課題を抱え、将来のトンネルの向こうに明かりを見出しているだろか。
ハーバード大学に初の女性学長誕生 ― 2007年02月21日 21時52分11秒
AW Sunday, February 18, 2007 (1754 Vol. 35 / No.7)
ハーバード大学で女性で初の学長に選ばれた、ドゥリュー・ギルピン・ファウスト (Drew Gilpin Faust) さんは、インタビューに答えて、「今回の私の任命が、一世代前だったら想像も出来なかった機会の幕開けの象徴であることを望みます。」と答えている。
祖父、父、叔父、(男の)兄弟の全員と多くの(男の)従兄弟は、プリンストン大学で学んだが、1960年代中頃には女性は入学出きなっかたので、彼女は別の学校に行かざるを得なかった。母親からは、「男の世界であることを、認識しておきなさい。」( “This is a man’s world. The sooner you learn that, the better off you’ll be.”) と言われた。彼女にとって、そして私たちにとっても、今回の選任は、下院議長のナンシー・ペロシさんの就任など、近年、女性が政治、経済、教育の要職に就く時流を実感した貴重な「時」である。
一方で、日本の状況を見るに、少しではあるが社長、役員、部長、校長先生、知事、議員など女性の要職への就任が増えてはいるが、残念ながら圧倒的に少ない。半数位は女性であっておかしくない。今年から始まる団塊の世代の男たちの退陣が、女性の要職への発展の弾みにならないかと、私は期待している。絶好の機会であると思う。
ハーバード大学で女性で初の学長に選ばれた、ドゥリュー・ギルピン・ファウスト (Drew Gilpin Faust) さんは、インタビューに答えて、「今回の私の任命が、一世代前だったら想像も出来なかった機会の幕開けの象徴であることを望みます。」と答えている。
祖父、父、叔父、(男の)兄弟の全員と多くの(男の)従兄弟は、プリンストン大学で学んだが、1960年代中頃には女性は入学出きなっかたので、彼女は別の学校に行かざるを得なかった。母親からは、「男の世界であることを、認識しておきなさい。」( “This is a man’s world. The sooner you learn that, the better off you’ll be.”) と言われた。彼女にとって、そして私たちにとっても、今回の選任は、下院議長のナンシー・ペロシさんの就任など、近年、女性が政治、経済、教育の要職に就く時流を実感した貴重な「時」である。
一方で、日本の状況を見るに、少しではあるが社長、役員、部長、校長先生、知事、議員など女性の要職への就任が増えてはいるが、残念ながら圧倒的に少ない。半数位は女性であっておかしくない。今年から始まる団塊の世代の男たちの退陣が、女性の要職への発展の弾みにならないかと、私は期待している。絶好の機会であると思う。
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