難易度別雑学クイズに挑戦 ― 2006年08月03日 13時33分49秒
AW Sunday, July 30, 2006 (1726 Vol. 34 / No. 30)
今週の目玉の「夏休み特集: “難易度別クイズで診断! 英語雑学知識”」に挑戦してみました。 学校で学ぶ、いわゆる英語の Three R’s ではない、子供の頃から現地に住んでいればなんでもないけれど、外国人にはチョット!? なクイズなのかなぁと感じ、面白く遊べそうな気がして、わくわくして取り組みました。
採点の結果は、難易度 D: 88%、C: 67%、B: 85%、A: 71% の正解率。全体的には設問の傾向にそった結果のようにおもいますが、この結果をどのように評価するのか困ってしまいました。 Cは比較的まっとうな問いが多くて、たとえばスペルなど、きっちりと英語が出来てない、あるいは、偏りがある(私に? 問題に??)弱点が明らかになったようにも思えます。
クレモナ、粗悪な偽造品に苦戦 ― 2006年08月08日 11時18分03秒
AsahiWeekly, Sunday, August 6, 2006 (1727 Vol. 34/ No. 31)
- 彼のストラディヴァリで有名なイタリアのクレモナのヴァイオリンの生産者が、アジアからの偽造品に苦戦している。生産組合長の Auricchio さんは、「経験不足の演奏家、学生が偽物を掴まされてしまう主な被害者です。」と語っています。
日本を代表する世界的ヴァイオリニスト諏訪内晶子さんは、「自分の思うとおりに反応してくれ、時には、その先を教えてくれさえする。」、五島龍さんは、「特に気にかけなくても、自在な音を出してくれ、自分の思う音楽を演奏するのに集中できる。」と、ストラダに対する信頼を語っています。
楽器の中で、そのクオリティーが演奏者に与える影響の最も大きいのが、弦楽器であるように素人の私には思えますので、疑惑が感じられても、ついつい偽物にひかかってしまう、実態が容易に想像ができます。一般的に言えば、ブランド志向の強い日本人が、被害者になる度合いが高いのではと、心配してしまいます。最近、日本国内でも世界に伍していける質の高い、ヴァイオリンが適切な値段で製造・販売されているのに、クレモナまで出かけて、質の悪い偽物を求めてしまうことがないように、心配するのは私だけでしょうか。
グリーンヴィルってどこ?? ― 2006年08月12日 17時52分42秒

AW Sunday, August 13, 2006 (1728 Vol. 34 / No. 32)
私の好きな記事の一つは、”The Greenville Story” です。易しい単語を使った中で、会話によく用いられるイディオム、セット・フレイズなどが学べるのが、とても楽しみです。 でも、実は、その上に、もう一つ丁寧に読む理由があります。 こちらの方が、もしかしたら、一番の楽しみかも知れません。 それは、「グリーンヴィルってどこ?」と推測しながら読むことです。 もちろん、グリーンヴィルは架空の町ですが、作者は頭の中で何処かをモデルにして書いていると考えるのが素直のように感じます。 それを探しながら読んでいるのです。 ちょうど、シャーロック・ホームズのシャーロッキアンのように。 「さざえさん」の読者が、磯野家の間取りを推測したように。
ヒントはとても少ないです。 先週号(August 6)、今週号(August 13)にも殆どヒントはありませんでした。 今までの記事を通して見た私の想定は、オレゴン海岸から州の中央を南北に走るカスケード山脈の間:オレゴン州の西半分を占めるウィラメット・ヴァレー Willamette Valley (東西100 マイル x 南北300 マイル):のポートランドに近い北側の中にモデルの町がありそうな感じがしています。ポートランドに住んでいる人が登場する、ポートランドの大学に通っている人がいる。 ポートランドも話題になっていることがある。ユージーンなどやや南の、メドフォードなどカリフォルニアに近い南の、ペンデルトンなど東の、話題は少ない、などなど。 かなりポートランドに近いが、通えるほど近くではない。 あるいは、距離としては近くても、ウィラメット・ヴァレーの真ん中を走るインターステイト 5 ( I-5) からはやや離れていて通うには不便な、やや田舎の小さな町であろうと想像しています。今後どんなヒントが出てくるか、どんな推定が生まれてくるか楽しみにして、「深か読み」を続けたいと思っています。
ラジオ講座に魅了され、鍛えられて(秋葉忠利さん) ― 2006年08月16日 17時28分57秒
AW Sunday, August 13, 2006 (1728 Vol. 34 / No. 32) – 2 –
記事の中ほどに、「多くのアメリカ人の命を救い、日本も恩恵をこうむった。」と広島への原爆投下を正当化するアメリカの先生、学友に適切に反駁出来ない自分に不満を募らせたと書かれています。 言葉の問題も無いわけでは無いけれど、それ以上に、相手の論理的な話を、こちらも論理的に論破するには、日ごろからその問題に対して自分の考えを相手に説明できるよう整理しておくことの大切さを示唆していると思います。一般的に言えば、日本人はそのように育てられていません。 私もアメリカの学校に在学中に、大きなことから小さなことまで、例えば、非関税障壁、衝突をさける文化、軍備、宗教(仏教、神道)、狂牛病、お辞儀などなど、でアメリカ人の偏った日本観に反駁・説得するのに大変苦労をして、なお不十分なことに、大きなフラストレーションが溜まりました。
秋葉さんは、記事の最後に貴重な教訓を語っています。 “Be prepared. You will be asked questions about Hiroshima. Write your answers in English beforehand and learn them by heart. This process will help internalize your thoughts. It would be difficult to utter a sentence which had never occurred to you before.” このクオートの中の Hiroshima を、上に書いた課題、例えば、「衝突をさける文化」など、あるいはその他の大事なテーマに置き換えて考えてみれば、日ごろから、どのようにして頭の整理、準備をして置くべきかを、教えてくれます。これは外国人に対してはもちろん、日本人、そして、自分に対して、とても役に立つことだと思います。言うは易しく、行なうは難し、されど絶えず努力すべき課題だと改めて感じました。ネイティーヴ・スピーカーのように流暢に話せ、聞けるのを最終目的にしているように見える人が大勢いますが、私には残念なことに映ります。
ハット、ハット!! ― 2006年08月19日 18時21分03秒
AW Sunday, August 20 2006 (1729 Vol. 34 / No. 33)
今や夏真っ盛り、甲子園での高校野球が最終段階になり盛り上がっていますが、アメリカでも日本でも、ベース・ボールからフットボール(アメリカン・フットボール:アメフト)のシーズンへと切り替わっていく季節になりました。日本では、大学生と社会人 (X-League)が ライス・ボウル Rice Bowl で日本一を争いますが、アメリカでは、ベース・ボール、バスケット・ボール、ホッケーと4大スポーツのアメフトのプロ NFL (National Football League) の試合で、来年1月のスーパー・ボウル Super Bowl に向け、アメリカ中が興奮するシーズンが9月初めより始まります。
9月6日、東京ドームなどで始まるX-League に先駆けて、フラグ・フットボール(体のぶつかり合いが禁止されていて、腰に着けたひも状のフラグを奪うとタックルになり、誰でも危険を伴わないでプレイ出来る)の世界大会の、ジュニアが8月22日よりドイツで、女子が8月31日より韓国で開催され、日本からも参加します。それぞれ、日本での戦いを勝ち抜き No.1 になった、中学生の「富士通ジュニアフロンティアーズ」(参加チーム 約150)、「富士通マロンティアーズ」です。どちらも、春の パール・ボウル Pearl Bowlを制したフロンティアーズの弟妹チームです。
来年には、アメフトのワールドカップ(W杯) が川崎市で開催されます。この絶好のタイミングに、アメフト・ファン、ファン予備軍あるいは今まではアメフトに興味の無かった人向けに、インターネットのアメフトのサイトを親切に教え、解説してくれる記事が今回の「ハット、ハット!」です。試合のスケジュール、チーム・個人のデータ、チケットの買い方、ルールの解説など、が分かるサイトを紹介していて、とても参考になります。日本の社会人リーグ: X-League のオフィシャル・サイト (http://www.xleague.com/) も紹介しています。
この機会に、日本でも、X-League に加え、高校、大学で全国規模で試合が行われていて、サッカー、野球とはまた一段と違った楽しみ方のあるアメフトの世界に踏み込んでみてはどうでしょうか。ルールの基本は簡単、細かいところまで知らなくても十分楽しめます。
日本車がトップへ ― 2006年08月23日 20時08分11秒
AW Sunday, August 20 2006 (1729 Vol. 34 / No. 33) – 2 –
1980年代、「U.A.W. (全米自動車労働組合)は宣言する。アメリカで車を売るのなら、アメリカで製造せよ!!」とプラカードを立て、日本車をハンマーで打ち壊している写真が、記事のトップに掲載されています。1970年代の石油ショック以来、アメリカの自動車産業界は経営者、労働組合双方共に、自国での構造改革、生産性・品質の向上、そして消費者の真のニーズを理解するより、日本の自動車産業界への非難に矛先を向けてきました。
私たちは、2003年から2005年にかけて、オレゴンに住んでいましたが、道路を走る車を見ていると、アメリカに居るのではなく、日本に居るかのような感じになります。実に多くの日本車が走っていますので。トヨタ、ホンダ、三菱などで、60%以上を占めている感覚です。 アメリカ人の友人も殆どが日本車に乗っていました。これは、日本の自動車工業界が如何に消費者のニーズを的確に掴んで居り、一方、アメリカ車がそうではない、証だと感じています。
日本人経営者の言葉として、「(日本がここまでこられたのは)圧力をかけ続けてくれた、アイアコッカ(クライスラーのトップで日本攻撃の最先鋒。ここでは、アメリカ自動車産業全体を象徴している。)のお蔭である。」と記事の最後を皮肉的に結んでいます。 「自分は何時でも正しい。問題が在ればその責任は他に在る。」と言う多くのアメリカ人の発想、姿勢の問題点を示唆し、併せて日本人に対してその弊害に陥らないよう警告しているように感じました。日本車の「壊れにくい車」と言う品質に対する信頼に加え、アメリカ消費者を襲うガソリンの高騰で低燃費の日本車が大きく伸びていると書かれています。しかし、日本車にも、リコールの急増、危険品質問題の放置などが顕在しつつあり、これからが正念場と思わずにはおられません。 これは自動車に限らず、あらゆる社会活動に当てはまっているように思います。
電車男=Train Man?? ― 2006年08月31日 09時51分39秒
AW Sunday, August 27 2006 (1730 Vol. 34 / No. 34)
今週の特集:通訳者について書いてみます。通訳者のタイプは大きく分けると2種類あると思います。 話者の話す一語一語を逐一的に通訳するタイプ。 これがい一般的でしょう。主に話の内容そのものが、通訳者にはよく分からない場合に多いようです。 他の一つは、逐一的には通訳せず、話者の言いたいと思われることを「意訳」する場合です。 これは話者の日頃からの考え方、発想法などを分かっている通訳者のみが出来ることです。 日本人のトップ・マネージメントの中には、(特に外国人にとっては)言語明瞭、意味不明瞭の方が、それどころか言語不明瞭、意味不明瞭の方が意外と多く、後者のタイプでないと通訳として役目が果たせないと、しばしば、いろいろなビジネス・シーンで感じました。どちらのタイプの通訳が適切なのかは、場合によるのでしょうね。
畑上さんの記事の中の「電車男」= Train man は分かりやすい一例だと思います。 文化、宗教など大きな問題で無くても、この例のように日常の暮らしの中でのことでも、「日本のポピュラーなTVドラマ」と注釈がつくだけで、話のバック・グランドが分かり、聞き手の理解はずいぶんとよくなると思います。プラス、西欧型の理論の展開を踏まえた通訳が出来れば最高です。 一昔に比べれば、外国語でのネゴシエーションなどを、通訳なしでやられるケースが増えてはいますが、通訳者は依然、世界のいろいろな場面で重要なプレイヤーです。奥の深い通訳者を目指す若い人たちが育っていくのを期待したいと、今回の特集は言っているのでしょうか。
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