英語の未来:Coca-colonization より Globish2007年03月25日 12時01分44秒

AW Sunday, March 25, 2007 (1759 Vol. 35 / No.12)

英語の未来に関する寺沢盾(東京大学)さんの考察を、私流に要約すると以下のようになる。

「ESL (English as a Second Language) および EFL (English as a Foreign Language) を話す人たちが、今や、世界で多数派となった。彼らが、国際語としての英語に大きな影響を与え、アメリカなど ENL (English as a Native Language) を話す人たちも、国際的なビジネス、学術、インターネットなどの多くの場面で、ネイティーブとは一味違った英語を話し、聞くことが必要になる。この時、英語は真の意味で国際化したと言えるだろう。」

私のビジネス(ドイツ、ブラジルの人など)、大学(ポーランド、オランダ、タイ、中国、インド、ヨルダン人など)での経験から、全く同感である。あえて言えば、既にそうなりつつあると言える。円滑に世界の人たちとコミュニケイションをするためには、ENL話者も、そのための国際英語を習得する必要がある。Coca-colonization (= Coca-Cola + colonization ) ではなく、Globish (= Global + English ) を ENL 話者も、ESL/EFL 話者も心がけるのが、今後の課題であり、自然な流れではなかろうか。

「差別」で思い出す二つの映画2007年02月15日 10時35分35秒

AW Sunday, February 11, 2007 (1752 Vol. 35 / No.6)

「過去から未来へ英語を旅する」では、(特に黒人への)差別表現の、そしてその奥にある差別意識の歴史的考察が書かれている。特に有名な事件としては、「世紀の裁判 (Trial of the Century)」として注目を浴びた、元花形黒人フットボール・プレィアー O. J. シンプソン (O. J. Simpson) 事件があることは、多くの人の記憶に残っていることだろう。

この記事を見てすぐ、二つの優れた映画を思い出した。一つは、 “12 Angry Men” (邦題:12人の怒れる男、写真左)、そして、 “To Kill a Mockingbird” (邦題:アラバマ物語、写真右) である。(“12” はアカデミー賞の4部門にノミネート、 “Mockingbird” は 5つのアカデミー賞、2つのゴールデン・グローブ賞を取っている。) 特に、“12 Angry Men” はアメリカでの学生時代(MBA) 授業の中に、皆(アメリカ人と20%のインターナショナルの学生)で観て、白熱の議論をした思い出がある。

どちらの映画も、
・ マイノリティーの公民権が確立していない時代、でも、つい「昨日」のこと。
・ 被疑者が黒人。被害者が白人。
・ 陪審員全員が白人、そして男性。
など、共通の背景を持っている。人種偏見、裁判制度(特に陪審員制度) に疑問を投げかけたものであると言える。アメリカの抱える問題を提起しつつ、一方では、将来の明るさをも示して終わっている映画だ。今のアメリカはどうだろうか、イラク問題など多くに課題を抱え、将来のトンネルの向こうに明かりを見出しているだろか。

感謝祭と勤労感謝の日2006年11月23日 20時16分56秒

AW Sunday, November 19, 2006 (1741 Vol. 34 / No. 46)

今年は、11月の第4木曜日の感謝祭 “Thanksgiving” と勤労感謝の日が重なった。勤労感謝の日は、歴史的に言えば、天皇が新穀を神に捧げ、その年の農作に感謝する日、「新嘗祭」であった。この二つの日は、起源として同じような意味合いを持っている。

Jeffrey が書いているように、“Thanksgiving” は日本で言えば、お盆のように、一年に一度、あちこちに散らばっている家族の Reunion の日である。

私たち夫婦が始めてアメリカで“Thanksgiving” を迎えたとき、知人の Lさんがパーティーに招いてくれ、食事の前の感謝の言葉を紙に書いてくれたのを思い出す。

For every happy blessing

That brightens each new day

For food and friends and family

Thank you God we pray

Friends, family の前に、Food が来ているのが、1620年頃のピルグリムス達が新大陸に渡った当時、如何に食べ物が大切であり、その年の作物に感謝したかが分かる。

グリーンヴィルって何処?? (2)2006年10月03日 21時42分49秒

AW Sunday, October 1, 2006 (1735 Vol. 34 / No. 39)

今週の ”The Greenville Story” には、久方ぶりに大きなヒントが出ていて、私は大喜びです。架空の町グリーンヴィルを、作者は頭の中で何処をモデルにして書いているか、何時も何かヒントがないかと「深読み」しているのですが、今回は、大きな収穫です。

リーが実習生として、40人の生徒を前にして、「・・私はここから東へ1時間ほど行ったところにあるグリーンヴィルという小さな町で生まれたの。・・」と挨拶をしています。

今までの情報から、ウィラメット・ヴァレーのポートランドに近い北側、と推測していたのですが、ポートランドから(リーはポートランドの大学に通っていたと記憶しています)東に1時間ほどと言うと、ウィラメット・ヴァレーの北部の東の外れ、カスケード山脈(Cascade Range) のふもと辺り、と推測されます。もっと大胆に絞れば、マウント・フッド Mt. Hood の南側の裾野、26号線の近くの小さな町、がモデルになっていると感じます。さて、どうでしょうか?? ますます、「グリーンヴィルって何処??」の推理が楽しみです。

グリーンヴィルってどこ??2006年08月12日 17時52分42秒

Oregon Map

AW Sunday, August 13, 2006 (1728 Vol. 34 / No. 32)

私の好きな記事の一つは、”The Greenville Story” です。易しい単語を使った中で、会話によく用いられるイディオム、セット・フレイズなどが学べるのが、とても楽しみです。 でも、実は、その上に、もう一つ丁寧に読む理由があります。 こちらの方が、もしかしたら、一番の楽しみかも知れません。 それは、「グリーンヴィルってどこ?」と推測しながら読むことです。 もちろん、グリーンヴィルは架空の町ですが、作者は頭の中で何処かをモデルにして書いていると考えるのが素直のように感じます。 それを探しながら読んでいるのです。 ちょうど、シャーロック・ホームズのシャーロッキアンのように。 「さざえさん」の読者が、磯野家の間取りを推測したように。

ヒントはとても少ないです。 先週号(August 6)、今週号(August 13)にも殆どヒントはありませんでした。 今までの記事を通して見た私の想定は、オレゴン海岸から州の中央を南北に走るカスケード山脈の間:オレゴン州の西半分を占めるウィラメット・ヴァレー Willamette Valley (東西100 マイル x 南北300 マイル):のポートランドに近い北側の中にモデルの町がありそうな感じがしています。ポートランドに住んでいる人が登場する、ポートランドの大学に通っている人がいる。 ポートランドも話題になっていることがある。ユージーンなどやや南の、メドフォードなどカリフォルニアに近い南の、ペンデルトンなど東の、話題は少ない、などなど。 かなりポートランドに近いが、通えるほど近くではない。 あるいは、距離としては近くても、ウィラメット・ヴァレーの真ん中を走るインターステイト 5 ( I-5) からはやや離れていて通うには不便な、やや田舎の小さな町であろうと想像しています。今後どんなヒントが出てくるか、どんな推定が生まれてくるか楽しみにして、「深か読み」を続けたいと思っています。