"算数名人" 始まる ― 2011年11月15日 21時52分11秒

川崎市宮前区の稗原小学校での学習支援ボランティア「算数名人さん」が11月10日より始まった。2年生のこの時期、掛け算の九九の学習が始まり、これを境目に子どもの学力の差が大きくなり、授業に付いて行けずに学習に対して興味・情熱を失う子どもが出始める。これを改善したいとの学校の要望、ボランティアの意向が一致しての活動である。
45分の算数の授業にボランティアが3クラスに分かれて参加する。先生一人だと理解の低い子どもに付きっきり、繰り返し教えることは困難なところ、25人ほどの子どもにたいして、ボランティア4-5人いるので、手厚い支援ができるのが狙いである。
掛け算の仕組み:5 + 5 + 5 が 3 x 5 になる、を理解した上で、九九の暗記とその応用に入る流れである。九九は1の段あるいは2の段から入るのではなく、5の段から入り2の段に行く。これは今までの経験から、(多分5本の指に関係しているのだろう)機械的に2の段から始めないのである。
暗唱の仕方を平かなで書く。「ごいちが 5」、「ごに10」と書く。書くことで正しい暗記を促進する工夫である。それを「算数名人」の元へ持って来て、正しいかどうか確認してもらい、〇印と「よくできたね」、「頑張ったね」などの励ましを受ける。次に、紙を見ないでの上り順の九九の暗唱、それができると、下り順の暗唱を「算数名人」の前で唱え、出来ると合格表のシールを張ってもらう。緊張してスムースに言えない子ども、名前を言う前に、息せき切って九九に突入する子ども、全員とても真剣である。
この流れに入れない子どもが残念ながら2-3人いる。この子どもたちを遅くてもいいから九九が言えるレベルにいかに上げて行くかが私たちの大きな課題であるが、未だ十分とは言えない。授業の後、気の付いた点を用紙に記入して、ボランティア同士、先生との共有に役立てる。これをベースに話し合って解決策を練り、実行に移していきたい。
子どもたちとの給食での話題は、秋・冬・春・夏と日本には四季があるが、冬ばかり、夏ばかりの国もある。地球は丸いのだ。今、日本はお昼だが、朝あるいは夜の国もある。子どもたちとの会話はどんどん広がる。この自由で豊かな頭と感性を何時までも持っていてほしいと思った。
ある児童のお母さんからメールをいただいた。
中島さんは大人気で、息子も「いちろー先生に教えてもらったよ~、また会えるね~ 5の段も次の2の段も頑張る!」
と言っておりました。
あれから毎日九九の練習しております。算数名人の効果を肌で感じられて嬉しいです。」
危うく涙しそうになる。こんな時、算数名人ボランティアをやれている幸せ、いいコミュニティーに住んでいる幸せを感じる。
写真は給食:キャベツの煮物、クリーム・シチュー、ロールパン、牛乳
45分の算数の授業にボランティアが3クラスに分かれて参加する。先生一人だと理解の低い子どもに付きっきり、繰り返し教えることは困難なところ、25人ほどの子どもにたいして、ボランティア4-5人いるので、手厚い支援ができるのが狙いである。
掛け算の仕組み:5 + 5 + 5 が 3 x 5 になる、を理解した上で、九九の暗記とその応用に入る流れである。九九は1の段あるいは2の段から入るのではなく、5の段から入り2の段に行く。これは今までの経験から、(多分5本の指に関係しているのだろう)機械的に2の段から始めないのである。
暗唱の仕方を平かなで書く。「ごいちが 5」、「ごに10」と書く。書くことで正しい暗記を促進する工夫である。それを「算数名人」の元へ持って来て、正しいかどうか確認してもらい、〇印と「よくできたね」、「頑張ったね」などの励ましを受ける。次に、紙を見ないでの上り順の九九の暗唱、それができると、下り順の暗唱を「算数名人」の前で唱え、出来ると合格表のシールを張ってもらう。緊張してスムースに言えない子ども、名前を言う前に、息せき切って九九に突入する子ども、全員とても真剣である。
この流れに入れない子どもが残念ながら2-3人いる。この子どもたちを遅くてもいいから九九が言えるレベルにいかに上げて行くかが私たちの大きな課題であるが、未だ十分とは言えない。授業の後、気の付いた点を用紙に記入して、ボランティア同士、先生との共有に役立てる。これをベースに話し合って解決策を練り、実行に移していきたい。
子どもたちとの給食での話題は、秋・冬・春・夏と日本には四季があるが、冬ばかり、夏ばかりの国もある。地球は丸いのだ。今、日本はお昼だが、朝あるいは夜の国もある。子どもたちとの会話はどんどん広がる。この自由で豊かな頭と感性を何時までも持っていてほしいと思った。
ある児童のお母さんからメールをいただいた。
中島さんは大人気で、息子も「いちろー先生に教えてもらったよ~、また会えるね~ 5の段も次の2の段も頑張る!」
と言っておりました。
あれから毎日九九の練習しております。算数名人の効果を肌で感じられて嬉しいです。」
危うく涙しそうになる。こんな時、算数名人ボランティアをやれている幸せ、いいコミュニティーに住んでいる幸せを感じる。
写真は給食:キャベツの煮物、クリーム・シチュー、ロールパン、牛乳
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