子どものための学習支援ボランティア入門講座2011年10月19日 11時11分53秒

私の住んでいる地域、(川崎市)菅生中学校区、で “子どものための学習支援ボランティア入門”と言う講座/ワークショップが始まり私も参加した。10月初めから12月中までの7回シリーズである。参加者は女性70%、男性30%、トータル23名である。ああ、まさに、地域での活動は、女性が主体となっているのが一般的であると実感させられた。

参加者が多いのか少ないのか私には分からないが、参加した皆さん意欲が高く、熱心であり、活発な対話があるのはうれしいことであった。
○支援習学ボランティアって?
○地域で既に行われている習学支援ボランティアの紹介と議論
○市民だからできることは?
などが主なテーマである。支援ボラ習学ンティアの概論から実態の把握、そして課題とアイデアを出して行こうとの流れである。

 講座/ワークショップ、第一回後の参加者からの感想代表的なものを、ピックアップしてみるとこんな具合である。

○学習支援ボランティアがかかわることによって、自分あるいは自分の子どもたちのころの学校から変わりつつあることが分かった。(女性)
○学習支援ボランティアがいることで、生徒さんの受ける授業の幅が広がることを知った。(男性)
○参加した人たちとの新しい出会いがあってワクワクした。(女性)
○「学校」と「地域(市民)」との関わりについて改めて認識し、実践にいかしたいと思った。(男性)
○学習支援ボランティアの意義を俯瞰でき、自分がどの立ち位置でボランティアをすればよいか分かった。(女性)

このように感想はいろいろであるが、各人が持っている問題意識の高さ、意欲の大きさは驚くべきものである。講座/ワークショップをとおして、学習支援の質と量の両面がアップして行くとの期待は、妄想に近いかと思えるくらい大きい。そうなってほしいものだ。 また、初めてここで顔を合わせた人が多い中、新しい出会いがコミュニティーの絆の展開に、一役買っていきそうな感じも持つことが出来たのはうれしい。総じて、女性の方が自然に反応しているようなのは、喜ぶべきか、憂うべきか・・

算数名人さん2011年10月30日 17時03分11秒

来月から稗原小学校での今年の学習支援ボランティアが始まる。12月末まで続く。今年で3年目を迎える。コミュミティーのおばさん、おじさん、12名程度で2年生の算数の支援をしている。子どもたちは「算数名人さん」と親しみを込めて呼んでくれる。

掛け算の九九の学習が始まり、これを一つの段階にして子どもの学力の差が大きくなる傾向があり、それを改善したいとの学校からの要望、ボランティアの意向が一致しての活動である。

一昨年、昨年の実績によると、このボランティア活動が始まってからは、ほとんどの子どもがつまずきなく、3年生になっての割り算に取り組むことが出来だした。画期的なことだ。

45分の算数の授業にボランティアが3クラスに分かれてて参加する。先生一人だと理解の低い子どもに繰り返し教えることは困難なところ、25人の子どもにたいしてボランティア4-5人いるので、ピッタリと支援できる。

さらにこの活動では、教室での学習支援だけではなく、給食を共にして密接なコミュニケイションの向上を図っている。控室になっている校長室に子どもたちが呼びに来てくれ、手をつないで給食を食べる教室まで案内してくれる。教室では5-6人の机を固めて並べ、そこに算数名人が加わる。自分たちのグループに算数名人を”誘致合戦”する活気である。ここでは、世代を越えたいろいろの会話がフレンドリーにかわされる。そして、教室の内での支援だけでの付き合いでなく、学校の外でも「算数名人さん」と声を掛けてくれるまでに発展する。

「きらいだった算数が好きになった。」「3年になっても来てください。」、「大きくなったら算数名人になりたい。」などと、文集に書く子どもがたくさんでてきた。これがうれしくなくて・・どうする。

実は、私には一つのとまどいがある。写真にあるように、「1はこに 4ひきずつ 魚がは入った はこを6はこ 買いました。魚は ぜんぶで何びきになるでしょうか。」を、小学校では4 X 6 = 24 と書く。国際的、学術的には、6 X 4 = 24 である。たとえば、先の世界陸上選手権で400メートル・リレーは、4 X 100 であって 100 X 4 とは表記されてない。でも、こんなことを小学生に教えて、混乱させてはいけないのは自明である。私たちは、このギャップを何時、どのように越えたのであろうか、あるいは、6 X 4 = 24 と教えられたのだろうか、さだかには思い出せない。