S小学校、そして、H小学校の学習支援2011年03月03日 20時40分08秒

エコー アソシエイツ (Echo Associates) の子どもたちへの教育
に係わる支援の2回目。

S小学校と同じS中学校区にあるH小学校でも、
学習支援活動を行ってきた。

こちらは、2年生に主眼をおいている。
九九の習熟がそれ以降の学習の岐路となっていることが多い、
と言う学校側の認識をベースにしている。
ここも、地域コミュニティーの男女大人10名ばかりで行っているが、
S小学校では女性が大半、H小学校では男性が大半となっている。
この違いは何からきているか分からないが、
効果、子ども達の反応の違いは、特に見当たらないようだ。

H小学校でも、担任の先生が、問題のプリントや九九の練習を
やらせたりする時、回答に○を付けて上げたり、
困っている子どもに解き方を教えたりする。
そして、いいところを見つけて、褒める、励ます、
を基本にしている。これはS小学校でも同じだ。

20余人の生徒を先生一人で出来る子ども、出来ない子どもを、
等しく見ることの難しい現状では、花○を付けたり、
「すごいね」、「でかした」、100点、などと励ましのサインを付ける。

H小学校の特徴的な点の一つは、学習の後、控室になっている校長室に
「算数名人さん」と呼ばれる私たちを、子どもたちが迎えに来てくれ、
机を並べ替え、一緒に給食を食べることである。
これには二つの効果があるように思う。
一つは、勉強とは半歩離れた距離で、
世代差を越えた何かしらの共有感を、双方で感じとれていること。
二つは、ここで得られた親密感が教室での学習支援に
思ったより遥かに大きな効果を上げていること。

学校外でも街角で出会うと、「こんにちは」と声かけが自然に出来る。
子どもの成長に触れ、それにいくらかでも、関われたと思うと、
とてもうれしい。

S中学校の学習支援 "Plus 1"2011年03月18日 22時41分01秒

Echo Associates の活動の一部として、
S中学校での学習支援: “Plus 1” (プラス ワン) がある。

先に書いた H小学校、S小学校などで学んだ子どもたちが
進学する中学校である。学習支援: “Plus 1”とは、名前に示すように、
生徒の現在の学力を一つアップさせることが狙いである。
特にグレード1、2の子どもたちのアップを望んでいる。
対象は1年生から3年生、学科は数学と英語である。

Plus 1 がH小学校、S小学校での学習支援と一番違うのは、
正規の授業時間中に先生をサポートして
生徒の学習の支援をするのではなく、
放課後に、いわば、補習のような時間帯に行う点である。

したがって、Plus 1 への参加・不参加は、基本的には生徒の
自由意思にゆだねられている。
この時間帯は”部活”と重なるのが、大きな問題である。
S中学では部活を教育の重要な位置に置いてあり、
この点が Plus 1 の活動といつも議論となる。
一部の先生は、Plus 1 に参加して、学力を伸ばしてほしい生徒に
“招待状” を贈って、参加を促している。
しかし、“招待状” をもらった生徒は、成績の悪い生徒との、
ラベルを張られたと、本人および周囲から認識される危険性があるから、
として、全校的な動きにならず、先生の自主性に任されている。
この辺りが、なんとも歯痒いと不満を感じる支援ボランティアもいる。

昨日(3/17)、学校 (校長、学科主任の先生、学科担当の先生)、
生涯学習委員会 (地域住民が参加しての教育レベルの向上を目指す集まり)、
そして、Plus 1 学習支援を実際に行うボランティアの3者が校長室に集まり、
今年を振り返り、来年の活動をさらに効果あるものにするかを話しあった。
3者とも、子どもたちの教育を向上させる、ことに関して
同じ目的意識を共有しているはずだが、なかなか埋まらないギャップがある。
全体的に言えば、最もピュアなのが生涯学習委員会、
最もコンサーバティブなのが学校、その間に幅広くボランティアが存在する。
3者は少しずつではあるが、意識の共有を進めて前進している、と思いたい。

アメリカの友人からの申し出:私の家にどうぞ2011年03月19日 14時27分06秒

下記のメッセイジは、大震災の直後、海外の友人から
安否の問い合わせが、何件かあったので facebook に
「家族、知人はOKです。」とポストした後、
MBA時代のアメリカの友人から facebook 経由で
その直後に寄せられたものである。(私の名前以外は仮称)
彼女とは何回かティームワークを組んだことはあるが、
特別親しいと言える関係でもなかたのに、と感激する。
これ以外にも、何件か同じような申し出をもらった。
涙なしには読めなかった。

Ichiro,
If you want to leave the country for a while... months are okay.
You can stay with me and my friend Jack. You can bring family.
I am buying a home and Jack will be staying at the farm.
No need to pay for anything... we can cover you.
When I get the keys for the home, there will be extra bedrooms
and privacy. If you don't mind being crowded a bit at the farm,
there is room for you and your loved ones.
Betty

思うのは:
・アメリカ人の心の広さと行動の速さ
・いかに原発事故が、世界的に危機感を持って見られているか
・ITCの時代にあって、情報の拡散、伝達の速さ
・日本人の、中からのみものを見がちな習慣との違い
・など
多くあった。社会への貢献を気軽に、素早くやるアメリカ文化など、
今回の大震災で多くのことを学んだ、と感じている人も多くいることだろう。
日本でも多くの行動が始まっているが、まだまだ、
上手に気軽にやれる文化になっていないか、とも思う。