それぞれの国の入学試験、卒業の季節2008年03月21日 21時03分22秒

Asahi Weekly Sunday, March 16, 2008 No.1808

先週末、3月15日、東京都練馬区にある保育園の卒園式に参列した。 保育園なので、基本的には園児の両親は共に働いており、長い子供では6年間の在園である。 卒園する「きりん組」を初めとして、運動会などの園の活動を見ても、園児同士、とても緊密な関係をつくりつつ、独立した個性として成長しているように感じている。

卒園証書を、一人ひとり園長先生から受け取った後、後輩の「ぞう組」さん、「くま組」さん、家族の方に向き、自分の将来の希望を、それぞれ話した。 22人の卒園児の中で、消防士、スケート選手、そばやさん、プロ野球選手、プロ・サッカー選手、看護士が複数の園児が上げたものだ。皆、しっかりした態度で、これが未だ小学校前の子供と思えないほどのものであった。

インド、韓国、中国などでは、高校あるいは大学入試成績次第で、その子の将来がほぼ決まってしまうような状況は、とても日本では想像も出来ないほどの厳しさであるようだ。 一方で、私の目にした日本の保育園児の数年での成長を見ると、マスコミ等の悲観的な見方を越えた将来を実現してくれそうな感じが、しっかりと伝わって来た。 彼らの将来を、彼らが創造するこれからの世界を、楽しんで応援していきたいと考えている。