チャイコフスキー・コンクール 神尾真由子さん優勝2007年07月09日 17時12分48秒

AW Sunday, July 8, 2007 (1773 Vol. 35 / No.26)

私たち日本人にとってうれしいニュースが、モスクワから届いた。神尾真由子さんの、チャイコフスキー・コンクール (The 13th International Tchaikovsky Competition) のヴァイオリン部門での優勝だ。パガニーニ国際コンクール (Premio Paganini) と並んで国際的に最も権威のあるコンクールだ。

今や巨匠の ギドン・クレーメル が1969年にパガニーニ、1970年にチャイコフスキーと二大コンクールに優勝。 諏訪内晶子さんが1988年にパガニーニに2位の後、1990年にチャイコフスキーに優勝。 庄司紗矢香さんが1999年にパガニーニに優勝。すごい歴史がある。

諏訪内さんは、チャイコフスキー優勝後、トップの中のトップになるには、もっと内面から成長しなければと、日本での活動を中止して、ニューヨークのジュリアード音楽院でヴァイオリンの研鑚をしながら、名門コロンビア大学で政治思想史を学ぶ道を選択した。 庄司さんは、パガニーニ優勝後も、自分の音楽を高めるのは、コンサートでの生の経験・勉強が大事と、諏訪内さんとは違う道を選択している。 二人の道は、個性、年齢、時代、そして、二つのコンクールの違い、が出ているのだろう。さて、神尾さんは、今後、彼女なりのどんな道を選択して、成長していくのだろうか、彼女の新しい旅立ち・道なりを、楽しんで見守りたい。そこで、「メニューイン国際コンクール ジュニア部門 最年少入賞」と神尾さんを紹介しているリサイタルの予約を、あわてて、申し込んだが、やっぱり!! 既に完売だった。