ラジオ講座に魅了され、鍛えられて(秋葉忠利さん)2006年08月16日 17時28分57秒

AW Sunday, August 13, 2006 (1728 Vol. 34 / No. 32) – 2 –

記事の中ほどに、「多くのアメリカ人の命を救い、日本も恩恵をこうむった。」と広島への原爆投下を正当化するアメリカの先生、学友に適切に反駁出来ない自分に不満を募らせたと書かれています。 言葉の問題も無いわけでは無いけれど、それ以上に、相手の論理的な話を、こちらも論理的に論破するには、日ごろからその問題に対して自分の考えを相手に説明できるよう整理しておくことの大切さを示唆していると思います。一般的に言えば、日本人はそのように育てられていません。    私もアメリカの学校に在学中に、大きなことから小さなことまで、例えば、非関税障壁、衝突をさける文化、軍備、宗教(仏教、神道)、狂牛病、お辞儀などなど、でアメリカ人の偏った日本観に反駁・説得するのに大変苦労をして、なお不十分なことに、大きなフラストレーションが溜まりました。

秋葉さんは、記事の最後に貴重な教訓を語っています。 “Be prepared. You will be asked questions about Hiroshima. Write your answers in English beforehand and learn them by heart. This process will help internalize your thoughts. It would be difficult to utter a sentence which had never occurred to you before.” このクオートの中の Hiroshima を、上に書いた課題、例えば、「衝突をさける文化」など、あるいはその他の大事なテーマに置き換えて考えてみれば、日ごろから、どのようにして頭の整理、準備をして置くべきかを、教えてくれます。これは外国人に対してはもちろん、日本人、そして、自分に対して、とても役に立つことだと思います。言うは易しく、行なうは難し、されど絶えず努力すべき課題だと改めて感じました。ネイティーヴ・スピーカーのように流暢に話せ、聞けるのを最終目的にしているように見える人が大勢いますが、私には残念なことに映ります。